富士山ダウンヒル

日 程:1990年8月2日(土)〜3日(日)
ルート:須走口五合目〜頂上(往復)  [単独]

八合目付近

そもそも私がMTBを買ったのは、この富士山ダウンヒルに挑戦したかったからだ。
 前年の夏、高校ワンゲルの先輩T氏と吉田口五合目から挑んだが、雷雨のため六合五勺で断念。二度目は一人で須走口から登ることにした。

前夜、車で五合目まで行き、星空の下、そのままMTBを押しながら頂上を目指す。夏、天気さえ良ければ、延々と続く登山者のヘッドランプの明かりで特に道に迷うこともない。一合目ごとに大休止しながらゆっくり登るが、大抵の登山者は暗闇の中から突然自転車を押したバカな男が現れると、驚いた顔をする。
 そして決まり文句のように
「この自転車は下から持ってきたんですか?」
と聞いてくる。(下からでなく、一体どこから持ってこれるというのだ。)
 ダラダラとした単調な登りに次第にMTBを押していくのも辛くなってくる。
 八合目辺りでご来光を拝む。明るくなった途端に回りから注目を浴びるようになる。バテバテになりながらも頂上に立ち、写真を撮ろうとすると、多くの人が「私が撮りましょう。」と申し出てくれた。富士山の頂上で自転車に乗っていれば、これはもうちょっとしたスターである。

富士山頂上では注目の的。 頂上火口にて。バックは測候所。

さて、肝心のダウンヒルだが、これがなかなか厳しかった。歩きではそれほど急とも思えない下り道もサドルにまたがると、とたんに怖ろしい急勾配となる。ブレーキレバーを少しでも緩めれば、まるで奈落の底に落ちるようなスピード感である。そんなわけで乗車率は20〜30%といったところ。大して乗れなかった割に、愛車は岩にこすれて傷だらけになってしまった。
 やはり、相当なテクニックがないと山からのダウンヒルは難しいと思う。

その後、環境保護のため、一時期、4WD車をはじめMTBまで富士山から締め出されたようだが、今は果たしてどうなったのだろう。

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